■ドッグフードに遺伝子組み換えの原材料が使われている可能性は?』


遺伝子組み換えと、遺伝子組み換えではない作物。
そのどちらが安全そうに感じるかと聞かれたら、
おそらく圧倒的多数が「遺伝子組み換えではない」ほうだと答えるはずです。

ところがドッグフードに関しては、原材料の中に遺伝子組み換え作物が使われているかどうかを、意識していない飼い主さんのほうが多いのではないでしょうか。

■遺伝子組み換えと品種改良はまったくの別物


そもそも、遺伝子組み換え作物とはなんでしょうか。

品種改良と混同されがちですが、そのメカニズムは全くの別物。
品種改良とは、同じ種類もしくは近縁種を掛け合わせて、より優れた品種を生み出すこと。

これに対し遺伝子組み換えは、遺伝情報の一部を別の情報と組み替えることです。
稲でたとえるなら、品種改良とは「味は良いが病害虫に弱い稲」と「病害虫に強い稲」を掛け合わせて「味が良くて病害虫に強い稲」を作り出すこと。

これに対し遺伝子組み換えは、「味は良いが病害虫に弱い稲」に「バクテリアが持つ病害虫を殺す毒素を作り出す遺伝子」を遺伝情報に組み込んで「味が良くて病害虫を殺す毒を持った稲」を作り出すことです。

これはたんなる一例で、要するに遺伝子組み換えにおいて、組み合わせる相手は同種や近縁種の生き物である必要はありません。

トマトの遺伝子を豚に組み込んだり、スズメバチの遺伝子をレタスに組み込むことも可能です。

また、遺伝子の一部を組み換えることで、除草剤に強い作物も作られました。
これによって除草剤を空中散布しても雑草だけが枯れるため、生産者の手間を大幅に省き、コストダウンしつつ大量生産が可能になったのです。

■遺伝子組み換え作物は本当に安全?


厚生労働省が消費者向けに配布しているパンフレットには、遺伝子組み換え作物の安全性がうたわれています。
遺伝子組み換え作物を食べ続けても問題ないし、害虫が死んでしまう毒素を作る作物を食べても人体には影響がない、と。

ところが、日本よりはるかに遺伝子組み換え食品の割合が高いアメリカにおいて、遺伝子組み換え作物による害が危惧されています。

実際に、遺伝子組み換え食品の割合が増加するとともに、がん、白血病、アレルギー、自閉症といった慢性疾患が急増している実態が報告されています。

しかし、政府機関などはこの事実と遺伝子組み換え食品との因果関係は証明できないと、けんもほろろの扱い。

でも、逆に言えば因果関係がない、と証明できているわけでもありません。
そもそも、遺伝子組み換え食品は安全であるという実験結果は、遺伝子組み換え技術を開発したメーカーが提出した実験結果にもとづいたもの。
公正な立場の第三者が時間をかけてきちんと検証したものではない、という部分がなんとも不可解だと思いませんか?

世界各国どこであろうと、食品の流通はとんでもない額のお金が動く巨大マーケット。
都合の悪い事実が隠蔽されても不思議ではありません。

実は、2012年にフランスのカーン大学の研究チームが、遺伝子組み換えトウモロコシをラットに与え続けた結果、発がん性があると結論づけた研究を発表したことがありました。
これについてフランス政府、EU、さらには日本の公的機関である食品安全委員会も、実験の仕方に不備があるので信頼性がないと却下。

しかし、です。
実験結果の信憑性を確認するために再試験を試みたのならともかく、不備があったからその実験結果は取るに足らないと結論づけてしまうことこそ、早計ではないでしょうか?

■日本における遺伝子組み換え作物の現状


さて、そんな遺伝子組み換え作物ですが、2018年3月現在において、日本国内では商業的な栽培はされていません。(研究用の栽培はされているけれど、という意味)

つまり、日本で流通する遺伝子組み換え作物は、今のところすべてが輸入品。
現在のところ、大豆、トウモロコシ、じゃがいも、なたね、わた、砂糖大根、アルファルファ、パパイヤの輸入が許可されています。

つまり、これらは現時点において日本国内で生産されたものであれば、遺伝子組み換え作物ではない、ということになります。

ところが平成27年における日本の大豆自給率は全流通量のわずか7%。
つまり、93%は輸入に頼っているんですね。
輸入先は多い順にアメリカ、ブラジル、カナダ、中国。
そして、アメリカで生産される大豆のおよそ95%が遺伝子組み換え大豆です。
さらにはアメリカで生産されるトウモロコシの93%は遺伝子組み換えトウモロコシ。

……ということは、アメリカで生産されたドッグフードのうち、原材料に大豆やトウモロコシが使われていたら、すべからく遺伝子組み換え作物が使われている、と考えてまず間違いありません。

それがAAFCO(米国飼料検査官協会)の基準を満たしているプレミアムフードだとしても、同じことです。


■飼い主の選んだ食べ物が愛犬の体を作る


ドッグフードには様々な原材料が使われていますが、見た目だけで内容を判断することはかなり困難です。
だからこそ、原材料の安全性に関してもっと敏感でいるべきではないでしょうか。
犬は、自ら食べるものを選ぶことはできません。
すべては飼い主である私たち人間の手にゆだねられています。

■すべて国産の原材料で安全安心!


ドッグフード『ありがとう』はすべて国産の原材料(ヒューマンレベル)で無添加・無着色で製造しております。




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