ワンコに教えられたこと

1990年8月、我が家にやってきたわんこ「パフ子」
パフ子との生活を通して教えられたこと。

1990年8月14日にパフ(女の子)がうちにやってきました



当時 私は大学に入学したてでした。
毎日アルバイトに明け暮れて 遊びっぱなしの 普通の大学生でした。
母子家庭に育ち、末っ子長男で自由奔放。
周りのことはお構いなしって感じでした。

そんな折、突然我が家にパフ子はやってきました。
姉の勤務先の知り合いから譲ってもらったのです。
最初は可愛いって感じるだけでしたが、そのうち私の中に
「パフ子の兄ちゃん」っていう感覚が芽生え始めました。

 

家族ともロクに話もしない 典型的な反抗期を送っていた私でしたが、
パフ子を囲み、家族で団欒する時間が徐々に増えていきました。

それからアルバイト中もパフ子のことが気にかかり、時間があればスグに家に帰るようになっていました。
1日の殆どをパフ子と過ごすようになり、パフ子も私を飼い主だと認識するようになりました。

 


私が帰宅すると、思いっきりシッポを振って あいさつ、
私が風呂から上がると 「久し振りー!」って甘えてくる、
「散歩!」って言うと 玄関までギューんと走っていく、
散歩中は とにかく足に絡み付いて歩けない、スニーカーもぼろぼろ・・・
いつも一生懸命 「構って欲しい!」って言ってるみたい。


今でも 帰宅するたびに 大声で吠えたり、ドッグフードに飽きて食べなかったり、
おもちゃを横取りすると「ウーっ!」とうなったり・・・
時々 具合が悪くなって 元気がなくなったり・・・

そんな時 私たち人間って 自分の事は棚に上げて「困った子だ」とか
「面倒くさいなあ」なんて思ったりします。勝手ですよね。

人間ってワンコより偉そうにしているけど、ワンコには絶対勝てないことがあります。

それは

「いつでも一生懸命生きている事。ベストを尽くしている事」
「大事な人にいつでも「愛してる」って伝えている事」

私たち人間ときたら、愛犬の爪が伸びていても切ってあげなかったり、
「お金が掛かるから・・」と言って ドッグフード代をけちったり、
愛犬のためになることでも すすんで実行しなかったり、
すごく大切な人に 照れくさくて、「愛してる」って言えなかったり・・・

ワンコは 今日も一生懸命生きています。
ワンコは 今日も飼い主さんの帰宅を不平も言わずに待っています。

パフ子は 今日も私の目を見て 何かを伝えようとしています。
私には 「今日もベストを尽くしてる?一生懸命生きてる?愛してる?」
って言っているように見えます。






パフ子に出会って 教えてもらった。

「ベストを尽くす事。愛する者を大切にする事」






『さよならパフ子』



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