子犬の社会化

子犬 社会科



まずは頂いた相談メールから・・・

「我が家のおてんば娘は、3ヶ月のMダックスです。
普段はとても良い子で、人が居るそばでほとんど寝ています。
ところが突然部屋中を駆け回ったかと思うと、誰かまわず手足に噛みつきます。
まだ乳歯で針のように細いため、結構痛いのです。
なんとか興奮しないようにする方法はないでしょうか?
興奮していないときは、本当に人懐っこくとても良い子なのですが、このギャップが...」



多動症といった精神的な症状の場合でなくとも、
興奮しやすい犬、というかはしゃぐ元気なワンコは沢山居ますね。
ただ度を越すと、飼い主さんも対応できない場合が多いようです。

最初に考えられる原因を探ってみましょう
・母犬・兄弟犬から、「興奮しすぎちゃダメ!はしゃぎすぎたらダメ!」
 とたしなめられる機会が無かった。一つの社会化不足。
・吠えたり、興奮した状態を抑えるために、遊んでやってしまったことで
 結果的にワンコにとってのごほうびを与えてしまった。
・運動量が不足していた。
・オスワリ・待て・伏せなどの基本的な訓練が完了していない。


子犬がまだ母犬・兄弟犬と一緒に生活しているところを見ると
社会化の行動は随所に見受けられます。

兄弟同士のじゃれっこなどを見ているとホントおもしろいデス。
兄弟の中でもやんちゃな子はみんなにちょっかいを出して回るんです。
じゃれっこの相手をしてくれる子もいれば、しばらくちょっかいを出させといて
後でガブ~ッ!って噛む子とか反応は様々です。

「コレぐらいやったら怒られる」とか「こうしたらこうなる」という
シュミレーションを通して、社会化、適応していくことを学んでいくわけです。
人間も一緒ですね(^-^)

ただ現在のペットの流通事情では社会化が不足しがちです。
だからと言って、社会化期が終わるまで母親と一緒に過ごさせる。というのは
少し安直なのかもしれません。

飼い主さんが社会化を促すのも可能だからです。
一緒に暮らしていく家族のリーダーとして、
社会化させていくことは十分可能なのです。

でも子犬があんまりにも可愛いものですから、
どうしても社会化させることを怠ってしまうんですね・・・f(^_^)
しょうがないですよね。

でも、興奮した場合とか噛まれた場合の対応で徐々に
しつけていくことは可能です。たとえ成犬でも出来るはずです。

先に挙げた原因がありますよね?
思い当たる部分はありませんでしたか?
きちっとした対応が出来なかった、その場しのぎの対応ではなかったか?

基本的な服従訓練、お手・オスワリなどありますよね?
まず最初にそれをどんな状態・状況でも出来るようにする。
お手・オスワリなどの基本篇はこちらを参照下さい。

そして次に、飼い主さんが間違った反応をしていないか?
犬に誤解を受けるような反応をしていない?をチェックします。

そして「無視」「ごほうび」のメリハリをつけてしつけていく。
出来れば毎日5分から15分程度のトレーニングを繰り返してください。
犬の集中できる時間は限られていますから、
なるべく短時間で終わらせるのがいいと思います。


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