子犬の無駄吠えについて


ワンコはどうして吠えるんだろう?


ワンコが吠えるには理由があります。
鳴き声はワンコの感情の表れであり、喜び、悲しみ、要求、警戒など、いろいろな言葉を持っています。
これはワンコの生活に欠かせないものであって、人にとっても、犬の心理を知る上で、必要なことといえるでしょう。また、ワンコの習性として、自分のテリトリーに侵入者が入ってきたら、守らなければならない、リーダーに知らせなければならない、と思う本能があります。

なぜ吠えることを止めさせなければならないのか?

あまりにも長く鳴き続けられると、近所迷惑となり、無駄吠えと呼ばれてしまいます。
「ワンコを愛する方へ」でも触れておりますが、しつけのできていないワンコは飼い主にとっても、周囲の住民にとっても重荷になり得るのです。
したがって、吠えることによってその意を人に伝えたならば、すぐに吠えやめるのだということを教えてやり、習慣づけなければなりません。
とにかく犬を冷静にさせて、吠えやめれば誉められるのだということを覚えさせてあげましょう。

しつける前の準備

「ムダ吠え」のしつけを始める前に やっておかなければならない事があります。
鎖に繋ぎっぱなしで運動不足にさせたり、ワンコにとって精神的に良くない場所(人通りが多過ぎる道の横など)に犬小屋を置いたりすると、欲求不満で吠え続ける場合があるのです。
「ムダ吠え」の しつけ をする前に、飼い主の方にも手落ちがないかどうか調べる姿勢が必要です。
子犬の時に寂しがってクンクン鳴く 『夜鳴き』 は、無駄吠えとは違います。
無理な 『しつけ』 よりも、なるべく鳴かせないように工夫してあげてください。
毛布を入れておいたり、犬用のぬいぐるみに兄弟の代わりをさせてみたり、ラジオやテレビをつけて気を紛らわせたりする方法が考えられます。
人が恋しいようなら、寝箱ごと飼い主の寝室に入れてやることも可能ですが、なだめすかしてはいけません。
クンクン鳴き続けていても、放っておくようにしてください。
かわいそうだからと撫でてしまっては、子犬はますますひとりで寝られなくなってしまいます。
夜鳴きをしなくなったら、ひとりで静かに寝る習慣をつけさせましょう。

主従関係の確認

また、他人などにむやみに吠えかかる習慣をつけさせないために、子犬の頃から我慢する気持ちと、社会性を身につけておくことが大事です。
「マズルコントロール」(あま噛み編で紹介)などを用いて、主従関係の確認をおこなってください。

実践

ワンコが吠えたら「イケナイ!」と言ったり、首輪を引っ張ってショックを与えたりというのがオーソドックスな方法ではありますが、ここでは「条件反射」を使って実践してみましょう。

ワンコには嫌いな音がある

人間にも嫌いな音があります。
歯医者さんのキュイーン!という機械音や、黒板に爪を立てた音・・思い出しただけでイヤですよね?ワンコとて同じです。
ワンコは 金属音や、掃除機のゴーッ!という音が嫌いだったりします。
ムダ吠えしたら その音を聞かせてやればイイのです。
注意点は その音を出しているのが飼い主さんだと悟られないようにすること。
「吠えれば あのイヤな音が聞こえる」ということを繰り返し 刷り込むんです。
金属音は 空き缶に小石や鍵を入れたりしてガチャガチャと鳴らす。
掃除機は別室でお父さんが鳴らす(^v^)など・・・
家族の協力が必要です。

ちなみにこの方法で チャイム音に対するムダ吠えに悩んでいた チョコタンチワワのチャビー君、一発で効果があったようです。試してみてくださいね。


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