犬の熱中症・日射病について
ゴールデンウィーク中は、獣医さんもゴールデンウィーク・・・
お休みのところが多いです。
反対にゴールデンウィークはずっと一緒に居られるので、
ゴールデンウィークに入る直前に子犬を迎える飼い主さんも多いようです。
全国的にもペット関連のイベントも沢山開催され、
この時期にワンコ生活をスタートされる方は意外に多いようです。
そして何故か、ゴールデンウィーク中は私の携帯が鳴りっぱなしです・・・
『ペットシーツが無くなりそうなので、至急送ってください!』とか、
『ポチの水注文するのを忘れてました!』とかならまだいいのですが・・・
多くの電話は、こんな出だしから始まります・・・・
「あのー、ちょっと相談があるんですが、
来たばっかりの子犬が急に具合が悪くなってしまって・・・
獣医さんもお休みだし、インターネットで検索したら
そちらのホームページが出てきて、失礼かとも思いましたが
どこにも相談できないんです!お願いします!!・・・」
食欲が無い・元気が無い・嘔吐した、などの相談も多いのですが、
一番多いのは、実は日射病(熱中症)です。
まだ春先ということと、ワンコと遠出する飼い主さんが増えたせいでしょうか?
車中ではあはあ言って、苦しがるワンコが続出したりします。
人間の日射病と異なり、ワンコのそれは非常に重篤な症状をきたします。
それも症状が出て15分~20分で容態が急変、最悪の事態に
陥る場合も多いです。
ワンコには汗腺が無いので、気温の上昇は体温の上昇につながりやすいです。
一旦体温が上がってしまうと、内蔵が機能しなくなり
結果、多臓器不全のような状態になってしまいます。
『まだ春先だから・・・』との油断は命取りです。
常に飲み水を携帯すること、そして日射病の応急処置を知っておきましょう。
日射病の症状が出だすと、よだれが沢山でて泡を吹いたりします。
呼吸が荒くなり、唇などが紫になってチアノーゼの症状を呈します。
万が一そうなってしまった場合には、
ワンコの体を冷やすのが最優先事項になります。
頭部・腹部を中心に、症状がひどい場合には全身に水をかけるのがいいです。