ワンコは元気です
2011年3月28日 釜石へ
盛岡は昨夜から雪が降り、気温もマイナス。
早朝に出発したので国道369号線は積雪・凍結路もありました。
写真は遠野のあたりで撮影しました。
釜石市は海産物が有名で、井上ひさしの小説「吉里吉里人」の舞台。
「吉里吉里(きりきり)浜」など多くの海岸があり、岩手県の夏の観光地でもある。
私もサラリーマン時代、仕事で何十回と通った道だ。
遠野から釜石に続くながーいトンネルを抜けると
驚くほどの快晴だった。
283号線を通り、釜石の市街地に入っていくと
沢山の重機が瓦礫の後片付けを急ピッチで進めていた。
最初に訪れた避難所で、中学生3人にワンコがいるかどうか聞いてみたが、
この避難所では見ていないと言う。
駐車場も見て回ったが、車中にもワンコはいなかった。
その中学生のすすめで 近くの体育館に行く事に。
避難所ではなく駐車場
次に訪れた体育館は規模が大きめの避難所だ。
避難している人は200人くらいいただろうか。
こちらも避難所の中では ワンコの所在をつかめず、
駐車場を見てまわることになった。
ここで会ったのがシーズーのモモちゃん。
モモちゃんは 15歳の老犬。
昨年 何度も虹の橋を渡りかけたが、なんとか乗り越えてきたという。
もともと好き嫌いがあり、食も細めで 現在もあまり食べていないとのこと。
お腹周りを触ってみたら、案外肉付きもしっかりしていて
やせてはいなかったので、大丈夫かな?と。犬丈夫たべてくれるといいな。
被災してから17日目、
モモちゃんはずっと飼い主さんの車で寝泊りしている。
飼い主さんもモモちゃんの様子が気になる為、
毎日 4~5回は車に来てゴハンを与えたり、
暖かい日はこうやって日向ぼっこさせている様子。
モモちゃんは嬉しそうに日向ぼっこしていましたよ。
どうか震災を乗り越えて もっと長生きしてほしいな。
避難所の出入りについて
その後 訪れた避難所数箇所では、
インフルエンザの感染防止のためか、面会を制限しているところが多かった。
中には「面会謝絶」という貼り紙が入り口にあって 非常に入りづらい。
というか入れなかった。。。
次に訪れた釜石小学校で、たまたま話しかけたおじさんが
ワンコと一緒に避難していた。
黒パグのロッキー君 1歳。
私が盛岡から来たことを伝えると、
「ロッキーも盛岡のペットショップから来たんだよ!」
とおじさんは嬉しそうに言ってくれた。
「ロッキーは暑いのも寒いのも苦手だから、
何回も車に来て 様子をみてあげないとね」とおじさんはいう。
この日は 春の陽射しが強く、車内の温度は上がっていたと思う。
夜の寒さ、昼の暑さの差が激しいのも心配だが、なにより熱中症に気をつけてほしい。
もうすぐ避難所にお別れ
ロッキー君の飼い主さんは 今日、不動産屋でペット可の部屋を契約してきたらしい!
あと数日でそちらに引っ越すということだ。
ロッキーを子供のように可愛がっているのが こちらにも伝わってくる。
「また一から出直しだな」という飼い主さん夫婦。
すごく温かい笑顔でした!
応援してます。
他の避難所でもやはりワンコは車中生活。
飼い主さんには会えなかったのだが、トイプードル5匹くらいが居る車もあった。
やはり熱中症が心配なので、避難所の関係者の方に
「くれぐれも気をつけてほしい」と伝えたが、大して相手にされず。。
物資はそこに置いてって!みたいな感じ。
「ワンコにも市民権を!」と願わずにはいられませんでした。
メッセージ置いてきました!
今回はしっかり前日にメッセージをまとめましたよ(笑)
50部ほどホチキスで閉じて 避難所に置いてきました。
でも持ち戻りが約20部ほど。。。
大急ぎで作ったので 表紙がバルセロナの写真になってしまいました。
ワンニャンを愛する会も現地に行きます!
以前から交流のある 青森県の愛犬保護団体「ワンニャンを愛する会」の方々が
今日から 大槌・田老・宮古 を訪問します。
救援物資も沢山持っていってくれるようです。
岩手まで駆けつけてくれる 心意気に感謝感謝!です。