誰も書かなかった裏話「ブリーダー」


誰も書かなかった裏バナシ”ブリーダー篇”

ますます加熱するペットブーム・・・ ますます加速する不況・・・
老若男女に拘わらず ブリーダーを志す方が増えているようです
「お金儲け」に走ったとき どんな事が待ち受けているか・・・

私が今までお邪魔した約150軒のブリーダーを見て感じたこと 包み隠さずお話します。
ブリーダーをいくつかのグループに分けるとしたら・・・
今回は持っているワンコの数、つまり親犬の数で分けてみました。


①ホビーブリーダー(親犬の数1頭から5頭ぐらい)

ほとんど趣味でこいぬを生ませている方です。
こいぬに対する愛情も深く、衛生的な環境で育てることが出来る
雑菌も無く こいぬの健康状態は良好
ただペットタイプの親犬なので 繁殖を繰り返しているうちに スタンダードからかけ離れたこいぬが生まれる事もある。
主婦の方が多い。愛情ゆえこいぬの行く末が心配・・・
ペットショップには絶対売りたくない!という人が殆ど。
少しずつこいぬを残しているうちに②に移行する場合も多い   


②.個人繁殖家(親犬の数10頭から20頭

1犬種あるいは少ない犬種にこだわって繁殖している方が多い。
ショータイプのこいぬを育て,ショーで活躍する人たちはほとんど このグループに属する。
親犬の血統も立派なのでこいぬも高かったりする。
実際は1回の出産でショーで活躍できる子は1匹前後。
しかし兄弟のこいぬもショータイプとして販売している(高値で)方も多い。
一見儲かっているようにも見えるがショーまわりでドンドンお金が出て行く 傾向にある。
こちらも衛生面には気を使っている。なぜなら交配によその犬が よく来るからである。


③.繁殖家(親犬の数50頭前後)

ここらへんが犬舎を清潔に保てるかどうかギリギリのラインである。
一人でやっている場合はまず無理・・二人で何とか・・できそう  
ここで一言。寄生虫(回虫)などは規模の大小に拘わらず 殆どの犬舎で出る。
ちゃんと虫下しはするが処理が行き届かないと ちゃんと落ちてくれない・・・
またこの規模になってくると 寄生虫はいなくても 原虫クラスの雑菌(カンピロ・トリコモナス)などがどうしても抜けないので こいぬのウンチは軟らか目が多い。
ショーなどに興味は無く、あくまでも営利目的である。
数年続けていると交配できない老犬が増え世話が雑になったりする。   


④.ブリーダー?(親犬の数100頭以上)
  
ここまでくると繁殖家と言うよりは「繁殖屋」である。
数人で管理しない限り 犬舎は不衛生な場合が多い。
もちろん1匹ずつシャンプーなどしている場合はゼロに近い。
寄生虫などは当たり前だが 困った事に 皮膚関係の寄生虫が 出たりもする。
寄生虫を一掃する事はまず不可能である。     
中にはバリケン(キャリーケージ)に親犬を詰め込み 何段にも重ねている人もいる。
脚立で登らないと届かない所もあるとか・・・
100%営利目的。
月に数十頭のこいぬが生まれる為、 こいぬの状態を1匹ずつ把握する事は殆ど不可能である。
こいぬはペットショップや業者にわたる。
個人売買は面倒くさくて出来ない。 愛情はそれほど無さそう・・・



これは飽くまでも私の個人的な見解です。
当初は③④のようなブリーダーさんたちともお付き合いをしておりましたが
現在は①②のような規模でやられている方のみ提携させて頂いております。  
「こいぬの情報が少ない!」とお叱りのお客様  どうぞお許しください。
衛生管理の出来ていないブリーダーさんとは お付き合いできないのです。
ですのでこいぬ情報もちょっと少なめ・・・ ご理解ください。
さてあなたはどんなブリーダーさんのこいぬがイイですか?   

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