危険なドッグフードの作り方③
ビートパルプについて
今回は「ビートパルプ」に関してです。
●ビートパルプとは?
甜菜・砂糖大根から糖分を摂るときにできる絞りかす(副産物)です。
多くのドッグフードに含まれる、食物繊維です。
「食物繊維」と聞くと、
腸の働きを助けるもの、排便を促すもの、などといった
イメージが浮かびますね。
ドッグフードメーカーの成分表示の説明部分を見ても、
「理想的な食物繊維」として紹介されています。
しかし、ビートパルプには2つの種類があるのです。
●圧力をかけて糖分を絞ったあとの絞りかす
●硫酸系の薬品で甜菜を溶かした絞りかす
ドッグフードに入れられるビートパルプは
後者の絞りかすなのです。
硫酸系の薬品で甜菜を溶かした絞りかすがドッグフードに入ることによって、
ワンコの身体にはどんな影響があるのでしょうか・・・?
・ウンチが固くなり、小さくなる
・ウンチのニオイが抑えられる
この2点です。
飼い主にとっては、非常にありがたい効果ではあります。
しかし、そのメカニズムを知ると、
「食物繊維」に対するイメージとは 真逆のことが
ワンコの体内で起こっているということが分かります。
説明しますね。
ビートパルプ抽出時の残留した薬品が、
ウンチの排出を促す神経伝達を遅らせ、
腸内にウンチを長く留まらせてしまうのです。
その結果、
ウンチは水分を吸収され、小さく固くなり、
アンモニア成分も吸収され ウンチ臭が軽減するのです。
ワンコのウンチをチェックしてみて、
・水分が少なく、
・固めで、
・黒っぽい、
ウンチだとしたら、薬剤抽出のビートパルプを使用している
可能性が高いです。
腸が持つ本来の機能(水分吸収など)を妨げるビートパルプは、
アレルギーの要因の一つであると言えるのではないでしょうか。