チャイムに対して吠えます・・・
●まずは頂いた相談メールから・・・・
「しつけで困っている事は、いくつかありますが、一番困るのは吠える事です。
玄関のピンポーンに反応してはワンワン、
我が家の主人が帰り鍵をあける音がするとワンワン、
家の中にいて両隣の家の人が見えればワンワンというような感じなのです。
色々本を見て成功例を参考に吠えない様な練習をしているのですが、
なかなかうまく行きません。」
とのことですが、まず犬がチャイムに対して吠える理由を考えてみましょう!
・チャイムが鳴ったあとに何かが起こると知っている。
・チャイムが鳴ると、ごほうびがもらえると思っている。
・そもそもチャイムの音に慣れていない。怖い。
とまあ、こんな感じでしょうか・・・
まず、「チャイムが鳴ったあとに何かが起こると知っている。」から考えましょう。
思い出してみて下さい。
あなたのワンコがはじめてお家にやってきた頃を。
子犬の頃から、ピンポン・チャイムに反応して吠えまくる子犬は少ないはずです。
どうでしょうか?
ある程度、環境になれてきた頃から吠え出すようになったのでは?
その場合、「チャイムの後に起こる何か」を今までの生活の中で
学習してしまった可能性が高いと思います。
そもそも、チャイムに吠えたりするのは、「犬の縄張り意識」ではなく、
何かに興奮して吠えている場合が多いようです。
ここでまた思い出してみてください。
チャイムが鳴った後は、お客さん・運送屋さん・郵便屋さんなどがくるはずです。
その後、あなたのワンコはその来客に対してどんな態度を取っていますか?
もし「縄張り意識」によって吠えているのであれば、触られようモンなら攻撃を開始するでしょう。
でも。多くの場合は来客にはフレンドリーな場合が多いです。
近くに寄っていって抵抗なく撫でられたりすると思います。
もしそうなら、「縄張り意識」からではなく、
ワンコを喜ばせるもの、興奮させるものがこれから訪れると学習しているのです。
2番目の「チャイムが鳴ると、ごほうびがもらえると思っている。」も同じような内容です。
この場合のごほうびは物質的なものではなくて、
「ご主人さんの帰宅(^-^)」とか「ご主人さんの笑顔(o^_^o)」です。
そりゃあ、もう興奮しまくりますよねf(^_^)
だってワンコはご主人さんのお帰りをずーっと待っていたんですから。
そして3番目の「そもそもチャイムの音に慣れていない。怖い」です。
これは、子犬の飼い主さんやこれから子犬を飼う方には是非覚えていて欲しい内容です。
1番の内容で、生活の中で学習してしまった、と言いましたよね?
最初からガンガンうるさい場所に生活していれば、ピンポンなどには反応しないのです。
だからと言って、騒音を無理やり出さないで下さいね(>_<)
重要なのは、子犬の頃から「色々な種類の音に慣れさせる」って事なんです。
生活音にはやはり慣れさせなくてはいけない!
それなのに、あ~それなのに!
チャイムが鳴る頻度ということ自体が少な過ぎるんです(T.T)
しかも、「誰かがやってくる」というパターンはほぼ100%の確率!
頭のいいワンコだからこそ、このパターンを理解してしまうんですね。
そこで、どうするのか?
難しいですね。書いてて行き詰ってます・・・・
1.チャイムの頻度を増やして、チャイムに対して鈍感にさせる。
かなり近所迷惑になりそうですが、お隣さんなどに了解をもらって実践しましょう。
もうガンガン鳴らしてください!
最初の10分くらいはきっと吠え続けるでしょうね・・・
でも、さすがに吠え疲れで、吠えるのを止めてしまいます。
その瞬間を逃さず、「ごほうび」を与える!
その後もチャイムを鳴らして吠えなかったら与えるというのを繰り返す。
出来れば、毎日トレーニングして欲しいです(o^_^o)難しいですけどね。
2.チャイムの頻度を増やして、「来客が来る!」パターンを崩してみる。
この時は二人以上でやってくださいね。
チャイムを鳴らす係と、同じ部屋で待っている係です。
要領は1番と同じです。
違うのは、鳴らす係がチャイム後に入ってきたり入ってこなかったりするだけです。
出来るだけワンコが期待しているパターンを外すのが目的です。
中で待っている方は、1番と同じように「吠えなかったときのみごほうび」
それ以外は無視です。
3.ジェントルリーダーでたしなめる
ジェントルリーダーは基本的にショックを与えたりするものではありませんし、
引っ張ったりするものでもありません。
だから、「罰」的な感覚では実践しないでくださいね。
飽くまでも、「たしなめ」です。
吠えたら軽くキュイっと引く、吠えなかったらリードを緩ませる&ごほうび。です。
この方法が一番効果的です。
「イケナイ!」とか「ダメ!」とかの声かけは必要ありません。
なぜジェントルリーダーをキュイ!で無駄吠えがストップするのか?
は、「母親犬やリーダー犬のいましめ」に非常に近いからです。
その力の加わり加減と部位が絶妙なのです。
一日一回、短時間でもOK!ですから、
ピンポントレーニング始めましょう!